論理情動行動療法
論理情動行動療法を開始する
論理情動行動療法は、これまでのケースに出てきたような「不合理な信念」の部分をカウンセリングの過程で「合理的な信念」に変えていき、どんなときにも適切な感情や行動が生じるようにしていこうとする治療法です。不適応でストレスフルになりうるモデル | ||||
外的刺激 | 不合理な信念 | 不適切な感情や行動 | ||
カウンセリング(介入・論駁)の過程で思考を変える | ||||
ストレスを低減するモデル | ||||
外的刺激 | 合理的な信念 | 適切な感情や行動 |
この治療法を実施するときのために、JIBT-R心理検査用紙(*1)が用いられます。
(*1) JIBT-R 心理検査用紙
Japanese Irrational Belief Test-Revised (福井, 2003)
外的な刺激の評価基準のうち、抑うつや不安につながりやすい不合理な信念を測定する
質問紙。 「自己期待」「依存」「回避」「外的無力感」「内的無力感」の5項目で、
どのくらい不合理な信念を持っているかを測定できるようになっています。
JIBT-R によってあなた自身が自らの「不合理な信念」に気がつくと、論理情動行動療法を受け入れやすくなるはずです。Japanese Irrational Belief Test-Revised (福井, 2003)
外的な刺激の評価基準のうち、抑うつや不安につながりやすい不合理な信念を測定する
質問紙。 「自己期待」「依存」「回避」「外的無力感」「内的無力感」の5項目で、
どのくらい不合理な信念を持っているかを測定できるようになっています。
そして、不合理な信念に対し「4.かなりそう思っていた」か「5.非常にそう思っていた」を選択した項目は、あなた自身が強く持っている不合理な信念であり、その質問に応じた合理的信念の代表的な例を参考にして考え方を合理的信念へと変えていきます。
それでは、JIBT-R 試験の実施、採点、結果からのカウンセリングを例にした実践方法を順に見ていきましょう。